オンライン家庭教師は、コロナが蔓延する前から行われていた指導法で、皆さんが思っているよりも歴史があります。
現代では、パソコンのスペック向上や通信の高速化に伴い、サービス開始当時と比べると格段にシステムがよくなりました。
だからといって、すぐ飛びつくと失敗するかもしれません!
そこで今回は、オンライン家庭教師のメリットとデメリットを、ぶっちゃけた話を交えつつ紹介していくので、体験授業を受ける前の参考にしてみてください。
- オンライン家庭教師って大丈夫なの?
- オンラインなのにちゃんと勉強を教えれるの?
- オンライン家庭教師って先生から見てどうなの?
こんな疑問を感じている人はぜひ最後まで読んでくださいね。
現役の学習塾経営者ひでぼんです。塾経営9年目で9年連続生徒数UPを達成中。学生時代から合わせると指導歴12年。現場の経験を活かしてリアルな情報をお伝えします。
- 毎年100人規模の学習塾経営者
- 塾経営9年、塾講師12年、家庭教師4年
- 大手IT企業→脱サラ→学習塾を2教室運営
オンライン家庭教師のメリット
僕からみて、オンライン家庭教師のメリットは以下の5点です。
- 難関大学に通う先生に教えてもらえる可能性が上がる
- 好きな場所で指導を受けられる
- 指導時間を柔軟に対応できる
- 講師が自宅に入ってこない
- 訪問型家庭教師より費用が抑えられる
それぞれ詳しく説明していきます。
難関大学に通う先生に教えてもらえる可能性が上がる
家庭教師の先生は大半が大学生です。
そのため、訪問型の家庭教師だと、住んでいる地域によって先生の学力(学歴)がある程度決まってきます。
例えば、東京大学の学生が、北海道に住んで家庭教師をしているとは考えられないですよね。
一方で、オンライン家庭教師であれば、日本全国が対象となるため、東京大学の学生が北海道の生徒の指導を行うことが可能になるんです。
もちろん「学歴=指導力ではない」ので、あまり気にする必要はありませんが、地方に住んでいる人ほどオンライン家庭教師のメリットは大きいと言えるしょう。
ぶっちゃけた話
僕は学習塾の経営者として何人もの学生を雇ってきましたが、やっぱり高学歴の方が優秀です。先生という職種においては、学歴はある程度高い方が、良い先生に巡り合う”確率は高い”と経験則で感じています。
好きな場所で指導を受けられる
- 自宅の周りに塾や予備校がない
- 自宅付近に相性の良い先生がいない
- 通塾が必要ないため帰りが遅くなる心配がない
場所にとらわれないのは、オンライン家庭教師の大きなメリットです。
僕は学習塾を経営していますが、今でも「通塾時間」に関しては無駄だと感じています。
それが、オンライン家庭教師であれば授業開始の1〜2分前にパソコンをつければ済むので圧倒的に時短です。
また、女の子であれば帰宅時間を気にする保護者も多いでしょう。これもオンライン家庭教師にすれば解決するので、場所と時間という点で、オンライン家庭教師は最強の指導方法であるのは間違いありません。
指導時間を柔軟に対応できる
オンライン家庭教師では、指導時間を柔軟に対応できる場合が多いです。
クラブチームに入っている子や部活が終わるのが遅い子は、オンライン家庭教師との相性が良いです。
とは言え、それだけでオンライン家庭教師を選ぶのは尚早なので、他のメリットとデメリットを総合的に考えて判断しましょう。
ぶっちゃけた話
個別指導塾で通塾時間や日程を自由に調整できるタイプもありますが、頻繁に変更するのは嫌がられます。表面上は「大丈夫ですよ」と言っていても、空き枠がでると運営効率が下がるので、塾側からするとかなり迷惑です。よって、頻繁に時間変更がある場合は、オンライン家庭教師のような柔軟な指導体制を選ぶようにしましょう。
先生が自宅に入ってこない
自宅に先生が来ないことで、さまざまなメリットが生まれます。
- 交通費が発生しない
- 慌てて部屋を掃除する必要がない
- お茶菓子などの気遣いが必要ない
- 感染症の心配がない
僕も学生時代の4年間で8人の生徒を家庭教師で指導してきました。驚くことに、ほとんどのご家庭で茶菓子が出てきました。
1回100円〜200円の茶菓子でも回数が増えれば相当な出費になります。また、今日は何を買おうかと悩むことも多々あるでしょう。
オンライン家庭教師であれば、一般的な家庭教師でよくある保護者の悩みが一気に解決するので、保護者にとって大きなメリットがあります。
ぶっちゃけた話
茶菓子は必要か?という質問をネットでよく見ますが、ずばり「不要」です。それによって指導品質が変わることもまずないでしょう。ただ、茶菓子があると生徒と先生のコミュニケーションが生まれるので関係性が良くなる場合があります。子供の性格を考慮して出すか出さないか判断すると良いと思います。
訪問型家庭教師より費用が抑えられる
オンライン家庭教師は、訪問型の家庭教師と比べて授業料が安価に済みます。
システム利用料等が発生することが多いですが、それを考慮しても10%〜20%程度は安くなります。
月々の出費は安いにこしたことはないので、この点は訪問型の家庭教師を大きく上回るメリットでしょう。
費用を抑えたいならオンライン家庭教師はおすすめな指導方法となります。
オンライン家庭教師のデメリット
次に、デメリットを3つあげておきます。
- 先生が実力を100%発揮できない可能性がある
- 集中力が切れやすい
- 機材やインターネット環境が必要
それぞれ詳しく説明していきます。
先生が実力を100%発揮できない可能性がある
オンライン家庭教師は、パソコンやタブレットの画面上に先生が映し出される授業システムです。
当然、先生側からも同様なので、対面式と比べて生徒の表情や動作、手元の様子が分かりづらい点があります。
そのため、対面式よりも指導の難易度が上がります。オンライン家庭教師のシステムに慣れていない先生だと本来の指導力を発揮できないことがあるので、多少のリスクはあります。
ぶっちゃけた話
僕もコロナの緊急事態宣言中に、自塾の授業を全てオンライン化しました。その際に感じたのが「対面式よりも言葉に注意して解説する必要がある」と言うことです。対面式と比べて10〜15%程度、情報伝達力が下がる感覚があったので、ゆっくり丁寧に教えてくださいという要望を事前に伝えておいた方が良いでしょう。
集中力が切れやすい
オンライン家庭教師は、先生の声がスピーカーから聞こえてきます。スピーカーの声というのは、生の声を聞くよりも疲れやすいので、長丁場の授業には向いていません。
また、先生が隣にいないため緊張感が薄れやすいです。
その点は、訪問式の家庭教師が勝るポイントとなります。
ぶっちゃけた話
僕の塾では、1回80分でオンライン授業を実施していました。80分くらいがちょうど良い印象で、2回連続の160分の授業では集中力がもちません。あまりにも長時間の授業はオンライン家庭教師には向いていないので、せいぜい1時間半程度をMAX限度として考えましょう。
機材やインターネット環境が必要
オンライン家庭教師には、パソコンやタブレットが必要になります。
環境が劣悪だと指導品質に大きく影響するので、ほどほどのスペックを確保するようにしましょう。
- 5年以内に製造販売されたパソコン
- 3年以内に製造販売されたタブレット
- スマートフォン
- Webカメラ
- マイク付きイヤホン
- 手元を照らす照明
- 適切なインターネット環境
それぞれの細かい内容は別の記事で紹介したいと思います。
ぶっちゃけた話
古いパソコンで授業を受けている生徒やネット環境が劣悪な生徒の授業は、先生側からするとストレスが溜まります。音声の遅延、ノイズの多さで先生側にも疲れがでてきます。先生のパフォーマンスを最大限引き出すためにも、授業を受ける最低限の環境を作るのはオンライン家庭教師受講の必須条件だと考えてください。
オンライン家庭教師のメリット・デメリット|まとめ
以上、オンライン家庭教師のメリット・デメリットをプロ目線で見たリアルなレビューでした。
オンライン家庭教師は、コロナが蔓延するもっと前から存在していた指導スタイルです。
プロの目線から見ても総合的にメリットが上回る指導法です。
訪問型の家庭教師と比べても大きく差があるわけではないので、不安な人もやってみると満足できるはず。
この記事を読んで、僕と同じようにデメリットよりもメリットが上回ると感じた人は、無料体験授業を受けてみるといいでしょう。
これからオンライン家庭教師をはじめようか悩んでいる人は、体験授業を通してどう感じるか経験してみると良いでしょう。
どこのオンライン家庭教師も、無料体験授業を受け付けているので、気軽に申し込んでみると良いですよ。